国における問題認識3〜調査員の問題

前エントリに続き、今度は調査員を取り巻く問題認識です。



問題点。

  1. 調査員への苦情や調査員と世帯のトラブルの増加
    • 調査票が配布されていない、調査員が約束の日に来ない、取集期日前に回収しようとした、封入した封筒を開封したなどの苦情
    • 調査員がドアを叩く、勝手に開ける、大声で名前を呼ぶなどによる苦情やトラブルの発生
    • 調査員の説明不十分による苦情の発生
    • 調査員が連絡メモに連絡先を書かないため、世帯と連絡が取れない
  2. 調査員確保の困難化
    • 多くの調査員の確保を、町内会や自治会に依存している現状
    • 町内会や自治会に調査員の選考を依頼しても、予定した人数を確保できず、また公募しても人が集まらない
    • 調査困難を背景とする調査員の辞退や、ストレスから調査票を燃やしてしまう事件などの発生
    • 次回からは、調査員の推薦はしないとする町内会や自治会の増加

背景。

  1. 調査員への苦情や調査員と世帯のトラブルの増加
    • 調査員の研修が不十分
    • 一部の調査員の訪問マナーの不足
    • 世帯のプライバシー意識の高まり
  2. 調査員確保の困難化
    • 自治会に参加しない世帯の増加
    • 自治会役員の高齢化
    • 自治会からの推薦も困難な地域の増加
    • マンション増加等に伴う調査の困難の増大

検討すべき事柄。

  1. 調査員への苦情や調査員と世帯のトラブルの増加
    • 調査票の配布・提出方法の検討
    • 調査員の研修や指導の充実
    • 調査員と世帯との連絡方法の改善等
  2. 調査員確保の困難化
    • 調査員の少数化(受け持ち世帯数の増加)
    • IT化などによる調査員業務の効率化
    • 調査員の確保・研修の新たな仕組みの検討等

国勢調査の実施に関する有識者懇談会
  http://www.stat.go.jp/info/kenkyu/kokusei/kondan.htm


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国勢調査担当者センサスちゃんのつぶやき written by センサスちゃん